電車に落書きで賠償額はいくら?逮捕されたらどんな前科がつく?
2017/05/09
子供の頃、殆どの人が経験したであろう落書き。
その体験を時が経っても尚、行使しようとする一部の人が存在します。
中でも公共施設に対する落書きは器物損壊に該当し、明らかな犯罪行為。
場所は壁・シャッター・埠頭・家屋等、数えればキリが無いですが、発覚すれば賠償金を科せられます。
特に電車に対しての落書きは人身事故から分かるように、高額請求がついつい頭をよぎってしまいます。
そこで、電車への落書きは一体どの位の賠償額になるのでしょうか。
先ずはじめに発生件数からです。
スポンサードリンク
年間落書き件数
ニュースで時々見かける落書き事件。
妨害事件全体の中でどの位起こっているかというと、以下(こちらは東武鉄道)のグラフの一番下になります。
電車の落書きは俗に言うグラフィティアートの一種で、デザインセンスの有無が問われます。
描かれる殆どは意味不明のアルファベットで、「センス無い、下手すぎ」と評価は散々のようです。
それもそのはずで、終電から始発までの僅か4~5時間で行われる事が多い。
電車の落書きに見られる様なイラストで、スプレー約5本、6時間位かかります。
短時間で焦っていたのか、窓からはみ出たり、大雑把なタッチがそれを物語っているといえるでしょう。
もし逮捕されれば実名・顔を晒される事もあり、その上ダサいセンスの持ち主と、恥をかくばかりです。
そんな心理的な影響も手伝ってか、発生件数が一番低くなっているものと思われます。
電車の落書きは簡単に見えて、割に合わない犯罪ということだけは間違いないでしょう。
スポンサードリンク
賠償額の相場は?
電車の損害賠償ってかなりの額になるというのが一般的な味方でしょう。
正式な相場は公表されてませんが、都市部で1時間遅延すると数千~1億請求されるようです。
電車の落書きの場合、多くの人に見られたい心理が働くため、人通りの多い路線を狙うのは言うまでもありません。
落書きが発覚するのは朝方で、急遽別車両を手配する必要が出てくるためダイヤが乱れます。
被害の範囲にもよりますが、300~500万円辺りが大まかな賠償額となっています。
しかし過去には、2時間以上遅れた事例もあり、たかが落書きだけでも億単位の請求が来ることも確か。
また、完全に消し去るのに薬剤・作業費含め、1回70~100万円程かかるようです。
鉄道会社から請求が来ても、支払い能力が無ければ免責される場合もあるそうですが、建造物侵入、威力業務妨害行為で前科が付きます。
このような行為をする人は愚かな行為だと、実行する前に思い留まって欲しいところです。
まとめ
こうしてみてみると、落書きというのは電車犯罪系でまだまだマイナーな存在。
しかし今後、犯人に対し手ぬるい対応や警戒を緩めた途端、増加していく可能性もあります。
あまりに件数が多くなってしまえば当然、費用がかさみ運賃値上げに転嫁されることだってあるかもしれません。
完全撲滅のために、通報者に対して報奨金制度を設けたり、見せしめ的な厳罰を与えるなりの対策を考えてもいいと思いますね。
スポンサードリンク