PM2.5-健康被害になってる要因は?日本への影響はどうなってる?

      2017/08/03

PM2.5は中国の経済発展に伴い当たり前のものになりました。

今では天気予報の時間になれば聞くことが多いですが、そこまで気にしない人もいるのではないでしょうか?

しかし、黄砂ほど目に見えないし大した害は無いだろうと甘くみないほうがいいです。

これからPM2.5の健康被害になっている要因やどういった被害事例があるのか調べてみました。

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PM2.5の意味は何?

要因の前にPM2.5がどうしてこの名前になったのか知らない人も多いことでしょう。

名前からして、お昼の2時5分頃に発生しやすい?、或いは某携帯会社のキャッチコピーのように公害の進化系かな?と思ってしまうかもしれません。

実はこのPM2.5のPMは"Particulate(粒子)"、"Matter(物質)"の頭文字を取ったもの。

そして次のような意味があります。

大気中微小粒子状物質で粒子の直径が2.5μm以下のもの。呼吸器疾患への影響がより大きいとされる。

自然界には殆ど存在せず、ディーゼル排気粒子や工場の煤煙など人為的に作り出されるものが中心。

このように粒子の大きさがかなり小さくて、花粉や黄砂のそれを凌ぐほどです。

実際の大きさを見比べてみるとその違いがわかると思います。

pm2-5_shape

出典:https://image.jimcdn.com/

これだけ小さければ重さも軽いということで、黄砂より運ばれ易く被害も大きくなりがちです。

もし黄砂を見かける機会があれば、PM2.5はより多い量が飛んで来ていると思ったほうがいいでしょう。

健康被害の要因は?

PM2.5は中国から大量にやってくるわけですが、北京市はPM2.5の要因に、自動車の排気ガス(31.1%)、暖房用石炭(22.4%)、工業用煤煙(18.1%)、ホコリ(14.3%)、レストランの煙(14.1%)と発表。

この中で一番高いのが自動車ですが、あれだけの人口が一斉に車を利用すれば当然の結果です。

pm2-5_china_car

しかも中国のガソリンは日本より3倍もの不純物が含まれていて、排ガス規制もかなりゆるく日中濃い霧で覆われているのも頷けます。

 

中国の経済成長率はピーク時より衰えはしたものの、昨年は6.6%とまだまだプラス成長。

もはや中国が昔のような皆自転車移動の時代に戻らない限り続きそうですね。

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日本への影響は?

お隣の国だけあって偏西風でかなりのPM2.5が日本にもやってきます。

これは九州地方にやって来たPM2.5ですが、まるで雪と見間違うあまりの濃さに圧倒されてしまいます。

こんなにヤバイPM2.5ですが、健康被害でも認知症になりやすいことがわかっています。

研究によればPM2.5の空気を吸い続けることで脳が段々と汚染されていくそうです。

米国心臓協会学術誌 "STROKE" に掲載された研究論文で、PM2.5で汚染された空気を毎日吸い込むと、脳に変化が生じ、認知機能障害をもたらす可能性があることが示された。

調査対象者は、米国ニューイングランド地方に住む60歳以上の943人の健康な成人。MRI(磁気共鳴映像法)で対象者の脳の構造を調べ、その画像と居住地域の大気汚染レベルとの関係を調査した。

出典:http://healthpress.jp/

この他にも粒子があまりに小さいので、肺に入ると血液と一緒に運ばれ脳梗塞や心筋梗塞を加速させることもわかっています。

認知症による事件・事故のニュースは中国が発展しだした頃から多くなってますから無視できない問題ですね。

 

もはや大気テロといってもいいくらいのPM2.5ですが、最近ではさらに粒子が細かい”PM0.5”なんてのも出始めてます。

これから一家に一つ、防毒マスクが必要な時期に来てるかもしれません。

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