リチウムイオン電池の突然発火どう対処する?水をかけてもいい?
近頃、相次いで起きているリチウムイオン電池の発火事故。
自分の所持しているバッテリー機器が突然、ボンッ!!と爆破でもすれば、パニックになってしまうのは必至です。
万が一、そんな場面に出くわしてしまったらどう対処したらいいの・・?
ニュースで見る度、誰しもがこう思ったことがあるはずです。
もはや不確定式時限爆弾と例えられてもおかしくないリチウムイオン電池。
その発火したときの対処法について調べてみました。
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消火は水でいいの?
よく消火といえば、水をかけることを真っ先に思いつきがち。
しかし、リチウムイオン電池に使われているリチウムは、水と接触すれば発火するため厳禁です。
こちらは実際、リチウムが水とどう反応するのかを実験した映像。
放り込んだ瞬間から発熱し、激しい燃え方をしていることから如何に危険なのかがわかりますね。
事実として、今ではリチウムが搭載されている製品が多く出回っています。
スマホは勿論のこと、最近ではハイブリッドカーや家庭用蓄電池システムにも使われていて、日々危険と隣り合わせで過ごしていることになります。
最近なんかだとゲリラ豪雨が当たり前になりましたし、リチウムイオン電池が水に浸かる確率が高まることにもなっています。
そのことを踏まえ、浸水した車や装置には近づかないようにしましょう。
豪雨被害で水に浸かったハイブリッド車の中にはリチウムイオン電池。
感電事故や、電気系統のショート等による車両火災が発生するおそれ☟ pic.twitter.com/lzNzgzIwZq
— 北風ロビン(慌てると転ぶ ので注意) (@oldblue2012) July 28, 2017
適した消火剤は?
車や蓄電池システムの発火は災害によるところが大きいとして、スマホのような携帯機器は毎日触れる事が多く、気が気でないですよね。
万が一、家の中で発火しようものなら最悪、火事になってしまうかもしれません。
そのような緊急時に役立つのが、乾燥砂による消火。
砂をかけることによって、燃焼の供給源となっている酸素を断ち切ろうというしくみです。
消火器による消火方法もありますが、耐用年数があり期限を過ぎたものは破裂する場合があります。
リチウム対策にせっかく消火器を用意したのに先に爆発してしまった・・・そんな本末転倒にならないためにも乾燥砂が良いといえますね。
それに、使用した後でも掃除しやすいです。
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どこで手に入るの?
消火砂は元々が砂だけに入手はすごく簡単で、ホームセンターやネット通販で売られています。
その種類としては"乾燥砂"、"珪砂"という名が付いていており、2kgで400円前後辺り。
出典:http://www.dcm-ekurashi.com/
これを消火用のバケツに移し、備えておきましょう。
携帯機器が燃え出したら砂をかけるという一連の動作を意識付けしておきたいものです。
ただしこれは応急処置になるので、火が消えたとしても最寄りの消防署には通報忘れずに。
まとめ
今まで火は水で消すという常識でした。
しかし、時代が進めばあらゆるものが変わっていくように、消火方法もまた同じ様なことがいえます。
最近では電車や航空機内でリチウムイオン電池の発火事故がよく起きてますが、水で消しているのが現状のようです。
これからは個人のみならず、こうした公共機関や乗り物に対しても、リチウム専用消火剤を備える必要がありそうですね。
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