千葉時代の場所や地層はどの辺り?登録決定されるとどうなるの?
千葉県が今アツい!
というのも、地球史に名を刻むかもしれないからです。
その名前は『千葉時代』といい、まるで週刊誌のタイトルを彷彿とし興味を惹かれてしまいます。
対象として、千葉県内の地層にこの名称が付くことになってますが、何故このような経緯に至ったのでしょうか。
そして場所がどの辺りになるのか気になるところです。
また、命名されたらどのような変化があるのでしょうか。
というわけで以上の事柄をまとめてみました。
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なぜ千葉県が?
突如、千葉時代という用語が出てきましたが、正式にはチバニアンと呼びます。
なぜ千葉が付いているのかというと、市原市の田淵にある今から約77万年前に出来た地層がきっかけ。
※写真はイメージです
調査によるとこの地層に眠っている鉱物や火山灰から、地球の磁場であるN極とS極が逆転した当時の状態が確認されました。
この現象は、数十万年毎に南北の磁極が入れ替わることを意味し、それが千葉県の中央辺りに存在していたことになります。
時代はいつなの?
千葉時代が起きた時期ですが、下の表でいうと新生代・第四紀の更新世と呼ばれる範囲になります。
出典:http://gakuen.gifu-net.ed.jp/
日本列島の形が造られ始めたのが、今から約1億3000万年前。
ここから現在の形になる途中77万年前頃に、千葉県の位置と磁場逆転が偶然重なったのでしょう。
当時は県名すら存在していないわけで、ここに千葉の名前が入れば実に奇妙な感じがしますね。
地層の場所は?
前述の通り市原市で発見されましたが、その場所というのが養老川の奥に進んだ辺りにあります。
現在は千葉のパワースポットにもなっていて、訪れる観光客は多いです。
千葉時代の舞台となった一帯は既に看板が設置してあります。
出典:https://img.guide.travel.co.jp/
この近くには色分けしたくさびを打ち込んでいて、磁場の分岐点を示しています。
《 緑(上):現在の磁場層 | 黄(中間):磁場不確定層 | 赤(下):磁場逆転層 》
下の赤い一帯が約77万年前からあるなんて、歴史の偉大さを感じてしまいます。
全国各地では恐竜の化石も見つかっていることから、ここに何らかの化石があってもおかしくありません。
いつの日かチバノザウルスやチバサピエンス?、はたまたピーナッツの化石が発見されるのを期待してしまいますよね。
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登録されたらどうなるの?
万国地質学会議で「千葉セクション白尾層」が選定されれば、先程の更新世の場所に"チバニアン"として正式登録されます。
そうなれば真っ先に変わるのが地学の教科書。
これは万国共通で、"Chibanian"が世界中に広まることになります。
このChibaという独特の名前が今以上に知れ渡り、国外からの観光客も増えるはずです。
ともなると、世界遺産のように景観を損なうことも考えられ、保存対策はしっかり行って欲しいもの。
しかし2017年6月時点、千葉時代は未だ登録されていません。
というのも、イタリアにも千葉と同じような磁場反転した地層(イオニアン)があり、互いに争っている状況。
本来なら今年決まるはずでしたが、ライバル出現で来年初めに決定する見通しとなっています。
まとめ
千葉県といえば某オネエ系タレントが「つまらないベッドタウン」と散々酷評していたことがあります。
それを思えば確かにパッとしないし、チバニアンが登録されれば汚名返上の起爆剤になるのは間違いありません。
県内何処でもチバニアン!、流行語でもチバニアン!・・と千葉がキラキラ輝く1年に向け、登録される事を祈るばかりです。
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