ノーベル経済学賞に日本人の候補が出ないのはなぜなんだろう?
2016/11/01
今まで日本、あるいは日本人にとって全く縁が無かったノーベル経済学賞。
かつてはアメリカに次ぐ経済大国として成り立っていた国なのですが、ノーベル経済学賞に至っては受賞が1人もいません。
アメリカに届かなくともせめて1人か2人ぐらいは既にいてもおかしくないのですが、なぜこうも経済学賞に程遠いのでしょうか。
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取れないのはどうして?
日本が経済学賞を取れないのは研究とは別のところにあるといいます。
例えば海外で確立された文献をわかりやすく日本語に訳してるだけなんだとか。
日本人にノーベル経済学賞受賞者が一人もいないのは、日本の経済学ってのは欧米の著書を翻訳して伝えてるだけで後手後手に回ってるから。
— おさんぽ (@Kill_me_B) July 14, 2016
また日本の教授の質が欧米と比べて劣るのが現実です。
教授職は安定なため、持論を適当に唱えてもそれなりの地位が約束されているので、論文や研究も引用ばかりでついつい手抜きになるそうです。
英語論文を書くことも出来ず、世界との溝が出来ているために候補にも挙がらない理由です。
欧米の学者は経済理論すべて知っているわけではない。日本国の経済学者は、何をしているのですか?Twitterである有名大学の経済学の教授が論文の引用ばかりしている。それを参考して、自論の経済学を打ち立てることができない。これじゃ、ノーベルは程遠い話である。これだけ経済が発展したのに
— Marcos (@UCLA_2007_LSI) February 16, 2013
理系の大学院は留学してもハンディが小さくていいなあ。米国留学で成功しやすいのはたしかに理系。文系は経済学でも米国では大変だよね。日本の大学で文系は大学教授も英語で学術論文なんてめったに書かないし。領域的にドメスティックで生きていけるので。
— 肥和野佳子 (@lalahearttwit) May 11, 2014
日本の経済学者は肩書の為にあるといっていいようなもので、これでは取れないのも納得出来ますね。
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やっと候補者が?
取れないことが定着化し日本では見向きもされなかった経済学者ですが、最近になって日本人有力候補者?の名前が挙がっています。
それが米プリンストン大学の清滝信宏教授。
『経済ショックが生産性低下の循環を招く【清滝・ムーアモデル】の構築』を提唱した人物だそうで、日本初の経済学賞受賞が期待されています。
経済ショックが生産性低下の循環を招く「清滝・ムーアモデル」を構築した米プリンストン大 清滝信宏教授 - NAVER まとめ https://t.co/c8UIfMgFwb #清滝信宏 #清滝=ムーア #清滝・ムーア #プリンストン #マクロ経済学
— kobechocola4 (@kobechocola4) December 9, 2015
日本の経済学者でノーベル経済学賞を取る可能性があるとすれば、清滝信宏さんという方がいらっしゃると初めて知った。プリンストン大学の教授。あ、日本の大学にはいないんだ…。
— にょ (@miyatoshi24) October 9, 2015
【エフェ】日本人初のノーベル経済学賞受賞の期待かかかる経済学者です 《清滝信宏》 →きよたきのぶひろ
— 経済・ビジネス検定bot (@QMA_ecobisbot) September 21, 2016
経済ショックだとか難しそうな内容ですが、リーマンショックで世界全体が生産低下を引き起こすメカニズムを発見したような感じなんでしょうか。
でもアメリカの大学という環境や教育の質によるところが大きく受賞したとしても複雑な気分ですね。
いずれにせよ今までの経済学賞は日本人の名前を聞くことが殆ど無かったので見逃せない年になりそうです。
経済学賞は不要?
日本人が取れる取れない以前に経済学賞は6部門の中でも一番要らない賞と言われることが多いそうです。
ノーベル経済学賞の理論をそのまま取り入れたからといって、その通りに経済が上手く動いていかないのが現実。
そもそも経済は生き物と言われるし、生き物だからこそ進化もあり、逆に退化し淘汰することだってあります。
ある年に受賞した理論でも数十年、あるいは数百年すれば市場経済の原理や思考そのものが変わり使えなくなってもおかしくない。
経済学賞というのはこの世に発見されていない理論・思考を発見したことで与えられる賞で、学術的な意味合いが強くビジネスとは別物です。
なので好・不況や恐慌といった貨幣経済に対しての研究は経済学賞よりも金融賞に変えたほうがいいかもしれないですね。
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