東芝の倒産は秒読み段階に迫っている?その後にあるかもしれない事柄

      2016/11/01

東芝は来年3月期末までに3万4000人削減し新卒採用ですら中止するほど追い込まれています。

ほぼ全ての事業で赤字を出していて最終的に得意の白物家電と医療機器を手放し残るは原発と半導体という巨大企業のイメージとは程遠い張子の虎の様な状態に。

バブル崩壊以降右肩下がりでいよいよいよ底が見えてきただけに倒産という2文字が目に付くようになってきました。

 

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創業から140年余りの間に古くから世界に名前が知れ渡っていた企業だけに倒産ともなるとインパクトは計り知れません。

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独特の労働観が凋落になった

老舗の国内家電メーカーが新興国に取って代わっていこうとしている中、東芝も例外ではありませんでした。

リーマンショック時に他社が軒並み瀕死の中で唯一東芝だけが黒字だったのが後々になって粉飾したことがバレて企業体質が浮き彫りになったことはご存知のとおりです。

日本には事なかれ主義・失敗は恥である・臭いものには蓋をするという独特の文化があるせいでこのようになってしまった部分が大きいといえます。

 

現在東芝の自己資本比率は2.6%で、債務超過転落目前の崖っぷち状態に。

一般的な自己資本比率は20~30%前後と言われており如何に東芝の脆さがあるかおわかりだと思います。

そして会社規模が大きくなるのに比例し転落する時は取り返しの付かない所まで被害が大きくなってしまうのが大企業の最大の弱点でもあります。

日本独特の労働に対する美学や慣習が最終的には首を絞めるという歪んだ構造になったといえますね。

東芝に限らず多くの企業が東芝予備といってもいいかもしれませんね。

もし倒産なら?

今はどの企業でも倒産するリスクを考えなければならない時代に入ったといえます。

それは創業何百年と続いている企業や、過去に画期的な製品を送り出した企業ですら逃れられない事実になりました。

そしてこの2つを満たした東芝についてもし倒産すればどうなるのかそれぞれの事柄についてまとめました。

原発

原発は国も絡んでいる事業なだけに潰すに潰せない状況なので国有化されることが囁かれています。

東芝製原発を納税者が維持していくということになるのでやがては私たちに何らかの形で跳ね返ってくることは確実です。

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半導体

最新の半導体技術に取り掛かるようですが、それも真似されてしまうリスクを孕んでいます。

特に東芝は過去にも技術流出や社員の内部情報持ち出しといったセキュリティ上問題が多かったので事業ごと消え去るのも時間の問題でしょう。

 

従業員

不適切会計後にリストラされたのが国内外で約1万4450人と発表されました。

東芝の現在公表されている社員数は連結で19万人といいますから、倒産すればある自治体の人口並の社員が解雇されることになります。

ハローワークの外には行列が出来、求職サイトは常にパンクということが起きそうです。

 

不適切会計

日本ではなあなあで済まされてしまった不適切会計問題。

世界規模で展開している東芝なだけに関係国からの損害賠償など一企業では賄いきれないです。

一部の経営陣の不正のために私達が痛みが伴うことは避けられないでしょう。

 

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社員の雇用は守らずに、サザエさんとスポーツを守った東芝。

もし倒産ともなればそれすらも手放すことになり社会への認知度は減っていくでしょう。

 

かつてライブドア事件で粉飾が発覚した当時、世界中の株式市場で大混乱が起きました。

東芝の場合もし倒産すればライブドア・ショックやリーマン・ショックと比較にならない程のトーシバ・(粉)ショックで恐慌に突入するかもしれません。

 

そして5月は13日頃に予定されているという決算発表会があり、もし13日だとこの日は金曜日。

13日の金曜日といえば不吉なことが起きるとされるだけあって東芝の業績悪化が一層不安に駆り立てられます。

あらゆる物事が想定外に起きる今、東芝の倒産も想定外のものとして今後の動向に目を向けていこう。

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