東芝は半導体でもリストラは避けられない?大負け確実でどうなるか?

      2016/11/01

東芝が白物家電を売却することが決定して残るは原発と半導体事業の2つに絞られました。

この2つの事業はいづれも先行きが見通せない。

原発は社会で叫ばれている脱原発運動による逆風で、半導体はもはや価格競争だけで勝負しなくてはならなくなったため不安定な稼ぎ頭であるといわれています。

この2つの事業のうち一番東芝の本来の事業に近い半導体は上手くいくのでしょうか?

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3D-NAND工場を新設

東芝が3D-NANDの工場新設を三重県四日市市に新設すると発表したのが今年3月です。

投資費用が3600億円という大型投資だけに累積赤字だらけの東芝にとって背水の陣で挑む事業になることは確実視されています。

現在東芝の国内半導体ランキングは現在2位の東芝。

今まで半導体業界の中心を担ってきただけあって引くに引けないのでしょうか。

最悪の業績が重なった影響からか地元四日市からの報告では早速こんな不穏な声が挙がっていました。

大企業の業績はその地方の将来の経済の先行きを大きく左右します。

良い製品を作るには社員の質や環境に大きく左右されるので、東芝の投資は人材教育に重きをおくべきでしょう。

かつてシャープも三重県に工場を建て一時期には奮っていた時期がありましたが、次第に周囲の評判も悪くなったといいますから同じ道を辿る予感は大きい。

今後の行く末

今ではすっかりお馴染のUSBメモリやSDカードに使われている技術ですが、性能の頭打ちが続きましたが、メモリの大革命ともいえる3D-NAND技術が開発され各メーカーの競争は激化必至となりました。

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半導体は基本コモディティ化が大きな特徴とされていて、どの国においても同じ設備環境を用意すれば同じものが作れてしまい価格競争しか残らないという厳しい分野です。

この分野で一歩先を進んでいるのが韓国のサムスンです。

その韓国企業ですら中国企業の追い上げに危機感を募らせている状況です。

かなり出遅れ気味になってしまった東芝ですが、このまま進めていったとしても行く先は期待できません。

いまやものつくりの大型投資は勝てば世界中のシェア獲得で数兆円の利益、負ければ組織存亡の危機に晒される大博打とまでいわれています。

特に東芝で問題視なのはスタートが出遅れた独自技術の再流出、価格負けという3点はほぼ確実なのではないでしょうか。

そして東南海地震のリスクも加味するともう始める前から負けている感しかしない半導体事業なだけに数年以内に撤退もありうるかもしれません。

扱っている事業なだけに行き着く先は国有化されるとまでいわれていますが、されたところで何で再建していくのか想像できません。

売れる商品が乏しく業績悪化の度に大量のリストラを繰り返した実績があるだけにリストラコンサルティング業として再出発したほうがはやいのかもしれませんね。

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